だいどころ

両親が旅行に出かけている

わたしたち、子供だけが残っている

 

台所周りを片付けながら、主婦だった時の自分を思い出した

 

 

洗い物は必ず夜のうちに片づけるようにしていたこと

自分のやりやすいように

効率よいように

心地よくなるように

頑張っていたのを思い出した

 

シンクの三角のゴミ入れ?はぬめりが嫌でおかなかった

毎日シンクは磨いていた

でも洗い物をおく籠の下はあんまり掃除しなかった

洗剤は好みのナチュラル系のもの

アクリルたわし

などなど

さまざまなこだわり

 

あれはあれで楽しかった

 

丘の上に立っていたアパートで毎日おだやかに暮らしていた

かわいらしい鳥かごの中でぬくぬくと過ごしていたような感じがする

 

自然栽培のお米が欲しくって

一人で熱海まで買いに行ったことがあったなあ

彼にばれないように、こっそり行っていた

一人で自由に遊ぶと嫌がられるって思っていたのだ

そう、自由にしているのは彼に悪いって思っていたんだよね

 

一人で台所に立ったらいろいろ思い出した

 

 

 

おもわず主婦時代のようにきっちりきれいにしようとして

はっと気が付いて

いいかげんで手を止めた